2010年6月18日金曜日

さあ、お立ち会い

さあ読者の皆様、お立ち会い


この汚い物体は何かと申しますと、本日私が削って曲げて作りました刃型でございます。
あまりに汚いので、お見せするには気が引けるのですが、一体これが何の役に立つのか、ここでご説明いたしましょう。ぜひご覧あれ。


先の刃型は、上の画像のようなアクリルの治具とセットで使用いたします。このアクリルの治具は、ウチのレーザーで加工しました。


NEX3ケースの底部分のパーツを切ってきます。


アクリルの治具に挟み込みます。


フタをして上からプレス機で圧力をかけます。


治具にはレール状の凸の線が彫り込んでありまして、革を当てて圧をかけると革に溝というか押しが入ります。


最初の汚い刃型を革の溝に当てて上から圧をかけます。
ちなみに革の溝は、刃型のラインと同じように作ってあります。


一瞬のうちに手縫い用の穴があきましたとさ。工程としては5分短縮可能です。
治具は役に立っているのか?と思われるかもしれませんが、ぴったりの位置に歯形を合わせるのは、非常に難しいのです。目測では必ず少しずれます。 いつも同じ位置に穴を開けるために、治具が必要になります。

最近、私もだいぶ芸が細かくなってきたね。この小さな芸をやるために、刃型を作って治具を作ってと、結構な労力を使いました。

芸は一日にしてならず。細かな努力の積み重ねが、大きな芸につながる。そう信じています。


そしてコーヒーブレイク。
カリタのダイヤミルを買ってしまいました。電動を買おうかと思いましたけど、コーヒーってのは雰囲気だと思っておりますので、男らしくハンドクランク式。鋳物でガッシリした作りです。これの前はニトリの700円のミルを使っていました。値段はそれの14倍ですが、挽きやすいし、豆は飛び散らないし、挽いた粒は揃っております。やはり値段なりのことはあります。


 NEX3ケースは、まあ割と小気味良く出来上がったと思います。