私が使っている三次元モデリングソフト
Rhinoceros(通称ライノ)は有機形状モデリングが割と作りやすいので、せっかくですので、練習がてら作ってみました。
手始めに、季節柄というか落葉の季節としてはちょっと遅いですが、葉を立体形状にデザインしてみました。自由曲線を多用しております。
葉っぱのスジを綺麗に入れるのが難しそうに見えますが、これが実は簡単にモデリングできるのです。一昔前ではなかなか難しかった有機形状モデリングが、手順さえわかれば簡単にできてしまう、すごい時代になったと言いましょうか、この時代に生きていて本当に幸せだと感じます。
早速出来たのがこちら。うーん、何と言いましょうか。設計した私が驚くぐらい、いきなり上手くいきすぎた感じがあります。
葉っぱのスジが綺麗に出て、おそらく誰が見ても葉っぱだとわかると思います。このスジが無ければ葉っぱと言うよりレモン型のトレーになって締まったことでしょう。
表裏に銀面付きの革を貼り合わせて、2枚合わせの革を絞っております。
浅い絞りですので、2枚合わせだろうが余裕です。
数色並べると、1個だけよりもなぜか良いものに見えて、ちょっと欲しいような気分になるのは、なぜなのでしょうか?そうおもうのは私だけですか?そうではないはずです。
今回とりあえず試作のつもりで作ったので、全長が10cmほどと小さなものです。余っている樹脂を使いました。
使い道といたしましては、喫茶店で出てくるチャーム(柿の種とかナッツとか)入れにちょうど良い大きさだと思います。サイズを大きくすれば、普通の革トレーになりますし、お札の大きさに合わせればマネートレーになると思います。大きさの変更は、ライノで全体形状を大きくしてやれば1コマンドで自在です。
上の画像が銀面に貼り付く方の型です。凸形状ですが、凹型と呼ばせていただきます。別にどっちでも良いですが、銀面に貼り付く方を凹型と、ウチでは呼んでおります。
凸型です。革が2枚合わせなので、2mmのクリアランスを取って設計しております。
荒裁ち用の刃型と、本切り用の刃型2点は、私自らが曲げて作りました。
設計から完成まですべて内製ということになります。というよりもすべてこの私がやりました。
そのうちに販売しますけど、小さなものですし、絞りが浅いので、凹凸型に嵌め込んで1分ぐらい圧をかければ成型出来ます。しかも捨てるような端切れの革で出来ます。手間も時間も費用もかからないので、カメラケースをご購入いただいたお客様におまけ入れてあげるぐらいに考えております。
アイデアがそのまま形になると言うことは、とても楽しいことだと、深く感じました。というか、形にならなければ、ライノで三次元モデリングを覚えるなど面倒なことは速攻で投げ出していたことでしょう。
鉄は熱いうちに打てと言いますが、やる気になったときがやるときということで、仕事が終わってからボチボチと革トレーをモデリングしております。とりあえず作るだけ作って、折を見てラインアップを増やしていきます。
クローバー型の革トレー。
月と星の革トレー。
モデリングをしていると何とも夢が広がる、そんな感じがします。