2011年11月28日月曜日

ストラップ100本の続き

昨日用意したホワイトシュリンクのストラップ約100本の縫製を行っていきます。
しかし、私はもうストラップ作りは大概飽きてしまいましたので、スタッフに延々と縫製をさせることにいたしました。


ミシンに限らず、機械の扱い方の上手い下手は見なくても、音を聞いているだけでだいたいわかります。このスタッフは下手ですね。しょっちゅうミシンが止まっています。普通ズダダダーって感じで延々と音がして、たまに方向転換で少しだけ音がゆっくりになり、またズダダダダーってミシンが走っている音で、結局リズムなんです。このスタッフはどうしてこんなに止まっているのか不思議になるぐらいミシンが止まっているんです。100本を3時間半で縫い終わるはずですが、おそらく8時間ぐらいかかるでしょう。この男はミシンに限らず性格的にこういうふうだな。ウチの仕事がすべてきちんとできるようになるまでにはまだまだ数年かかると思います。

ストラップの他に貼り革も同じだけあるのですが、こちらの方も量が多くて大変です。カットするのは油圧クリッカーを使うので楽なのですが、コバ仕上げがこれが時間がかかる細かい作業なんです。当店の本隊ではやりきれないので、別働隊(内職さん) に頼んでひたすらコバのニス塗りをやってもらっております。

メーカー系の仕事は量が多くて、その為、一般のお客様から受注している分をオーダーストップしたりして、ご迷惑をおかけしたりしますが、大口の仕事も今後いつまで続くのか全く未定なので、人をやたらに増やすわけにも行かないところが難しいところです。

それでもやるのはメーカー系の仕事をやらせていただけるのは、業者として非常に名誉な事だからです。

とは言っても、また貼り革100セット+ストラップ100本追加の打診があったりすると、というかあったんですけど、「本気でまだやるんですか?」...ちょっときつくて泣きが入りそう....。さすがはカメラメーカーさん、販売力が桁違いですね。

2011年11月27日日曜日

またストラップ100本

本日2011年11月27日。日曜日ですが、先日から予定していたように、結構急かされている仕事:ストラップ100本の製作を始めていきたいと思います。時刻は午前8時半。普段の始業時間と変わりません。


やることは先週の日曜日と全く同じです。
昨日のうちに裏革のスエードにゴムボンドを吹き付けておきました。


 先週はキャメルの革でしたが、今週は白のシュリンクの革で製作いたします。


一枚物の革(この革も300デシ近くありました)をクリッカーで荒裁ちしていきます。


8枚取れました。これでストラップ100本ほど取れるはずです。


またも同じくゴム糊機で、革にゴム糊を塗っていきます。


カットを始めます。この時点で午前10時22分。何だかんだで前準備に2時間もかかっております。
100本カットし終わったら昼頃でしょうか。


毎度の事ですが、どっさりです。これをすべてコバ塗りしていくわけです。
気が遠くなります。



現在午後3時半。この小さな四角いパーツを200個打ち抜いて、すべてコバ塗りをしたら、とりあえず本日の予定は終了です。

2011年11月25日金曜日

縫製ばかりの一年

今年ももうすぐ師走となりますが、私は今年何やったか?と問われれば、
「ひたすら縫製をしていました」と答えざるを得ません。


今日ももう延々とケースの縫製です。今年は縫製の他に何をやったのか、あまり記憶がありません。

ミシンを踏める人をもう一人捜した方が良いような気がします。しかしこういう細かいステッチを縫製できる人というのが案外いないんですね。ウチの近くにはまずいないでしょう。教えると言っても、向き不向きもありますし難しいところです。

ウチの近くで、工業用のミシンが踏めるように修行したいという方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報下さい。工業用ミシンは、家庭用のミシンと比べてパワーが桁違いですから、楽しいですよ。

2011年11月24日木曜日

名古屋→神戸→大阪→名古屋

本日、2011年11月24日の木曜日。予定通り名古屋-神戸の往復をやります。



AM6時に起きるつもりがちょっと寝過ごして、出発はAM6:36です。


まだちょっと薄暗いですが、道はすいていて気分が良いです。
名二環という高速道路が出来て、自宅から10分のところにインターがありますので、とても便利になりました。



 AM6:50、伊勢湾岸道名古屋南インター通過。



伊勢湾岸道→東名阪道→名阪国道→西名阪道と走ってきて、阪神高速松原インターをAM8:47通過。


しかし阪神高速は大渋滞。


阪神高速5号線に乗る頃やっと渋滞解消。


AM10:00になって、やっと神戸湊川インター下車。

その後、田中ミシンさんに納品して、専務さんとコーヒーを飲んで四方山話をして、ちょうど昼前頃に大阪に戻ります。革屋を3件回って仕入れをいたします。


PM3:30、革や染料・副資材などの仕入れが終わって、革漉きも済みました。
革の量が少なく見えますけど、結構ゴッソリあります。25万円ぐらいかかっています。革は高いね。今月だけでも60万円以上、革の仕入れをしているのではないでしょうか。まあ何倍にもなって返ってきますけどね。


PM6:10、無事に工房帰着です。神戸往復はなかなか疲れますね。しかも軽自動車です。
なぜこの車(しかもこの色)だ?とちょくちょく訊かれるのですが、まず高速道路料金が普通車と比べて3割引です。名古屋-大阪の往復が多いのでこれは有り難いです。また長距離走行だと燃費は19km~20km/リッター。この燃費の良さも捨てがたいです。ちなみにオートマなんて贅沢なものは乗りません。5速マニュアルミッションです。
しかしこの車の真の実力はもっと違うところにあるのです。
例えば、何かを売りつけに来た人間がこの車を見て
「こいつは金を持っていないだろうから買ってくれないだろうな」と、すんなり帰ってくれることです。税務方面のお役人もこの車を見れば「ダメだこりゃ...とても取れる金はここにない」という感じでお引き取り願えます。まさにウルトラC級の破壊力です。新車乗り出し価格がたったの83万円でこの抜群の効果。世間一般には「安い車=貧乏人」という拭い去りがたい先入観というものが如実に存在しているのです。ちょくちょく飯もおごってもらえますよ。安い車に乗ると世の中バラ色です。

さて革が入荷したので、急がされている仕事:またストラップ100本の制作をやらないといけません。今週の日曜日も私は仕事決定となりました。

2011年11月23日水曜日

明日は、名古屋→神戸→大阪

明日は木曜日で、当店は例によって休業。
私は、明日はまず神戸に行って田中ミシンさんにMAIIIクリッカーの納品。
その後、大阪で革の仕入れという予定です。

朝早く名古屋を出ますので、今日のうちに荷物を積んでおきます。


雑然とした工房に無理矢理私の軽自動車を突っ込みます。


MAIIIクリッカーを積み込みます。
普通、神戸往復などと言う無茶はやらず西濃運輸で運んでしまうのですが、1年ぐらい顔を合わせていないので、たまには顔を出さないと忘れられてしまいかねませんので、無理矢理この車で神戸まで走ります。

行きつけの革屋に柄物の革もかなり入荷したらしいので、近いうちに貼り革のラインアップも増やせる予定です。

2011年11月22日火曜日

税金、もう複雑すぎ

ウチは法人税を払っている業者で、決算書を出したその日に、それは6月だか7月だったか忘れましたけど、国税と県税と区役所と3箇所も回って税金を払ってきました。役人の連中は、窓口を一本化しようとか、そういう頭はないんでしょうかねえ。

それはいいとして、一括払いしたので一安心して、県税から納付書が来ても「何かの間違いだろう」と思って放っておきました。そうしたら来たんです。

何だこれ?
人の税金で飯を食わせてもらっている連中がクソ偉そうに納税者様に向かって何が「財産調査予告」だコノヤロー!と市税事務所に「きちんと納税しているのに差し押さえとは何事だ!」と電話をしたら、市税は毎月自分と従業員の分を徴収して払わないといかんものだそうです。
「ちょっと待て、半年に一度それは払っているぞ」と主張したら、それは国税の方で、市税の方は違って毎月払えということです。「そんなことは俺はヒトコトも聞いていないぞ」言いましたけど、そういうものらしいです。

もうねえ、たいがい税金は複雑すぎるんです。個人の分と法人の分で一体どれだけの種類の税金があるんでしょうか。簡単にするか、集金に来なさい。そして納税してもらったら
「納税者様ありがとうございました!」と大きな声で感謝の言葉を3回言いなさい。

これを、ここで私は提言したいと思います。

2011年11月20日日曜日

またストラップ100本追加の巻

本日、2011年11月20日(日曜日)。
またストラップ100本の注文が入っておりますので、日曜日ではありますが、出勤してきてストラップを作り始めます。
材料が入り次第、もう100本追加になりますので、3人ぐらいでやっている工房がこなす量としては、尋常ではないものとなってしまいました。

ストラップ100本とかになりますと、まず表革と裏革(ライニング)の貼り合わせだけでも大変な作業となりまして、当然ですがこれだけの量になると手で接着剤を塗るとかお目出度いことをしていたら到底間に合いません。裏革(豚スエード)の1枚ものに接着剤を吹き付けるという、少々力業(チカラワザ)的なやり方となります。その為に当店には接着剤の吹きつけブースが設けてあります。


吹き付け専用の接着剤(しかもゴム系)というものが売っているのだから、世の中は便利なものです。一斗缶で3缶ぐらい買うと案外安いです。


接着剤の吹きつけが終わった状態です。


表革の方は牛革です。この革の大きさは285デシ。デシというのは10cm x 10cmですから3平方メートル弱という感じですね。これだけではネックストラップ100本取れないと思いますが、まあ取れるだけ取っていきましょう。

だいたい形を見れば、牛のシルエットがわかると思います。上が背で、右側がおそらく頭のほうですかね。


黒い四角いものが、ストラップの荒裁ち用の刃型です。
大きさは約 28cm x 72cm。これでネックストラップが12本取れます。
しかしながら、革というものの形状は、無駄が多いのは一目瞭然ですね。天然ものですから仕方がありませんけど。


では、クリッカーでカット(荒裁ち)していきます。


結果、8枚半+余り少々取れました。
ということはネックストラップ100本何とか取れそうな感じです。これはラッキーですね。
余り部分も細かなパーツで使いますので、無駄は余り出ません。


そしてゴム糊塗り機を使って、カットした牛革にゴム糊を塗っていきます。
ゴム糊塗り機を使うとこれがまた綺麗で早いんです。道具万歳です。というかハナっから手で何とかしようとか全く考えていません。大概のことは機械でやった方が綺麗で早いというのが事実のようですね。


とりあえず5枚ほどゴム糊を塗りました。たぶん、このスエードには4枚ぐらいしか貼れないと思います。


4枚の表革と裏革を貼り合わせた状態です。


油圧クリッカーの圧力を使って、表革と裏革を圧着していきます。
この圧着がミソで、人力では到底出せない10トンとか20トンとかのパワーでガッツリ圧着できます。



豚スエードが無くなったので、また接着剤の吹きつけとなります。
スエードは1回の仕入れで、15枚~20枚買い付けます。そんなに大きな量でもないのですが、製造している工場で直販してもらっています。


午前11時頃、青春ミシンの池田さんとスタッフさんが東大阪からウチ(名古屋)まで遊びに来ました。
一緒に昼ご飯を食べて、MAIIIクリッカーを乗せて大阪までご帰還。
まあ、何と言いましょうか。この二人の会話は漫才のようで、ほとんど話芸ですね。中古ミシン屋というよりも芸人という方が近いと思います。

午後からは、また一人で仕事となります。ストラップのカットを始めます。



クリッカーの圧盤が結構大きいので、工夫をすれば縦に1クリックでカット出来ます。
今までは2クリックしていたのですが、そうやると刃型が弓なりに反ってきてしまうのです。1クリックでしたら刃型が反らないので、末永く使えます。耐久性は、おそらく1万本くらいは余裕でしょう。


ネックストラップ100本分をカットし終えました。もうドッチャリという感じですね。
これからまだ切り口すべてコバ塗りをして、それからやっとミシン縫製。大概気が遠くなります。
今回の仕事は卸価格で出しますので、手間の割にはそれほど儲かるものではない、ということはだいたい想像できると思います。損益分岐点に近い際どいところの仕事ですから、兎にも角にも効率最優先でやらないと赤字となります。そういう仕事をきちんとこなすことによって、自分を鍛えているわけです。普段からこういう厳しい積み重ねをしているから、ここぞという勝負所で「あそこは利益をゴッソリ掻っ攫っていくのが上手い」という、そういう業者になれるわけです。
まあ、仕事が上手い事に越したことはありません。


何とか100本分のコバを塗ったところで、午後6時10分前。
一段落つきましたので、今日はここまでで退散いたします。

2011年11月17日木曜日

木曜日は外回り日

当店は変則的で、毎週木曜日が休業日となっております。というのは平日にしか片がつかない用事が案外多いからです。例えば革の仕入れ。日曜日に問屋さんに行っても開いていませんから、平日に行く必要があります。平日に通常業務を止めて、平日にしかできないことをやる日にすると案外効率が良いわけです。

本日、2011年11月17日 木曜日は、当店で輸入しているハンドクリッカープレス:Lucris MAIIIの輸入通関+荷物の引き取りに行ってきました。何だかんだでこれも一日仕事ですので、木曜日にこの仕事を充てるとちょうど良いです。

朝8時にトヨタレンタカーでライトエース1トントラックを借りて、三井倉庫の名古屋営業所までDelivery Orderという書類を取りに行き、税関に申請に行って、納税をして輸入許可をもらったのが11時を回った頃。


12時前ですから、倉庫で荷出しもしてくれますので、そのまま荷物を引き取った頃、ちょうど昼食です。今回も荷物検査が無かったので助かりました。

その後、午後からは工房に荷物を運んできて、荷下ろし。


積み込みは倉庫でフォークリフトがやってくれますが、下ろす方は1台1台手下ろしです。1台45kgですから14台もやると結構疲れる仕事です。



気をつけて作業しないと、思わぬギックリ腰とかやってしまいます。



すべて下ろしたら、梱包の頑丈な木箱をばらして、レンタカーを返却したら午後4時。何だかんだで一日仕事ですね。

前回9月22日に15台入ってきて、残り2台ほどで在庫がギリギリでしたが、もう大丈夫です。もう日本でも100台以上は出回っております。持っていれば差がつく道具です。

Lucris MAIIIは以下のところでご購入いただけます。

神戸方面
田中ミシン機工さんで取り扱っていただいております。
神戸市長田区松野通4-6-2
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最寄りの駅はJR新長田

大阪方面
青春ミシン
大阪府東大阪市近江堂3-13-8
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最寄りの駅は近鉄長瀬もしくは弥刀(みと)。

東京方面
協進エルさんで取り扱っていただいております。
東京都台東区鳥越2-10-8
TEL 03-3866-3221(代表) 
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最寄りの駅は地下鉄蔵前駅、JR浅草橋

2011年11月13日日曜日

本日の作業

本日2011年11月13日(日曜日)、現在午前8時40分です。出勤してきました。



出勤途中にセブンイレブンで買ってきたコーヒーを飲みながら、今日の作業予定を考えます。

まあ考えなくても一目瞭然なんですけどね。ケースの縫製の続きです。


必死でやれば、午前中にはミシン縫製は終わるでしょうけど、どうしても日曜日の作業は、ちょっとのんびりモードですので、午後3時頃までかかるかもしれません。

余裕があれば、昨日縫製が終わったダークタンのケースパーツの染めをやれば、ちょうど良い感じで一日が終わると思います。

このブログも、通常は日常的な作業のレポートしかないので、あまり面白くないと思います。そのうちに落ち着いたら、また新しいケースの試作を始めますので、そのときは多少面白みもあるかもしれません。

2011年11月12日土曜日

引き続き縫製中

本日も相変わらず縫製。


ストラップも延々と縫製。先ほどやっと一区切りつきました。

先日20年ぶりぐらいに会った知り合いに、「今何やってるの?」と訊かれて
「小さな縫製工場みたいな事をやっている」 と答えたのですが、まさにその通りだと思います。


ストラップが一段落したら、カメラケースの縫製が待っています。


よく飽きずに縫製できますね?と思われるかもしれませんが、惰性という感じでしょうか。カタカタカタ...とミシンのリズムも心地よいです。

明日は11月13日(日曜日)ですが、また明日も出てきて引き続き縫製の予定です。

2011年11月9日水曜日

またまた油圧クリッカー

現在当店には、油圧クリッカーが3台(プレス圧:20トン・約7トン程?・約3トン程?)ありますが、このうちの7トン圧ぐらいのクリッカーの調子が2年ほど前からあまり良いとはいえず、問題は油圧シリンダーに傷が入っていて、そのうちに大修理が必要になるという感じです。何と言っても製造してから27年ぐらい経っている古い機械ですので、この際だから新品を購入しようと言うことで、話を進めています。

去年購入した20トン圧の中国製クリッカープレス(ブログ記事リンク)が、ちょうど一年ほど使用して、壊れる様子もなく特に問題無く動いているので、同じメーカーのものを購入してみようと思います。


WORKING TABLE: 350*650MM ですから、油圧クリッカーでは結構小さいサイズで、重量は400kg。
SWING BEAM: 300*370MM、天板も小さめですが、小さめのものをカットする目的ですので、この大きさで十分だと思います。

普通クリッカーには三相200ボルト動力電源のモーターが積んであるのですが、今回も特注で100ボルトの普通のコンセントからの電源で使えるよう別のモーターを積んでもらいました。

100 VOLT / SINGLE PHASE / 60 HZ / 1HP (0.75KW)

これで当店はまた引き続きクリッカー5台(油圧クリッカー3台+ハンドクリッカー2台)です。
当店ぐらいの規模で5台もクリッカーを持っているバカは世の中にいないと思いますが、革包丁でセコセコカットして手作りしてもさっぱり儲からない家庭内手工業的皮革製品製造業を、一気にガッツリ利益を出せてガッポリ税金まで払えるようにする魔法のマシンが、何を隠そうこのクリッカーというヤツです。

道具や機械というのは上手く使えばきちんと利益が出ます。現在使っている調子がイマイチのクリッカーは5年ほど前に42万円で買いましたが、これでポラロイドブームの時には何万セットというSX-70の革をカットして何千万円という利益を出したのですから、全然高いものではありません。費用対効果は抜群ですね。今回の新品のクリッカーもきっと同じように利益を出してくれるでしょう。

ポラロイドSX-70の革で例を挙げられてもピンと来ない業者さんも多いだろうと思いますので、違う例を挙げてみますと。「革包丁でカットして手作りで手縫いしますた!」という良くあるロングウォレット。3万円ぐらいで売っていますよね。刃型を作る業者さんにもよりますけど、普通3万円あれば、ロングウォレットのパーツをカットするすべての刃型が作れてしまいます。つまり1個ロングウォレットが売れれば、刃型が作れてしまって、あとは2時間かけていたカットが、たったの3分になります。必要のない努力と手間はすっかり省けます。今までの自分の人生は何だったのだ?と後悔する前にクリッカーは手に入れておいた方が良いのは、誰が考えてもわかりますよね。当店が輸入しているMAIIIハンドクリッカープレスでもロングウォレットぐらいでしたら充分カット出来ます。


上の写真など何十枚あるのかわかりませんけど、クリッカーなら1時間もあれば革と薄い心材を貼り合わせて、複雑な形状をカットしてくれます。手でカットしていたら果たして何週間かかることやら...その前にカットすることに飽きてギブアップかな。


また輸入通関も荷物の引き取り・機械の設置も自分でやりますので、名古屋港に入港したら引き続きレポートします。

2011年11月2日水曜日

ウチはインターナショナル

どこか海外のニュースサイトにウチが販売しているX100の革が取り上げられておりました。
さっき違うメーカーの担当者さんから「あんたのところ載ってるわよ~」教えてもらいました。

リンク先はこちら

なんかインターナショナルだな。
インターナショナルついでに、じつは私は自分の給料はUSドルで払っているんです。別に深い意味はありません。海外販売で決済したドルはこの超円高で円転するのはバカらしいし、日本でUSドルは使えませんし、USドルを使って輸入はしておりませんので、自然とUSドルが貯まるのです。会社の口座に貯めておくと、その分、日本円が割を食って運転資金に問題が出てくるので、仕方がないので自分の給料をUSドルで支払って消化しているというわけです。

そのおかげで、私は1年以上日本円を給料としてもらっておらず、言ってみれば「プチ貧乏」なんです。
でも大して困っていないのは、普段の生活でお金を使わないからです。酒も飲みません、タバコも吸いません、趣味は座禅を組んで瞑想することですから何と言ってもお金がかかりません。たぶんそこら辺の高校生の方が私よりもお金を使っていると思います。

割とリッチなんだけど、ちょっと貧乏という不思議な現状です。外貨って難しいね。