2021年2月10日水曜日

アイドル志望の男子

 私の半世紀ほどの人生で、自分の周りにアイドル志望の女子とか男子とか全く存在しなかったのですが、51になったところでとうとう一人現れました。なかなか痛々しくも香ばしい人間に違いないと思われるかもしれませんが、ただのワナビーではなくすでに、

Produce JAPAN Season2 (https://produce101.jp/)で、101人の候補生(練習生)としてランクインしています。視聴者からの人気投稿でこれから60人に絞られて、最終的に11人ぐらいに選抜されてアイドルグループとしてデビューする、みたいなものらしいです。

そのアイドル志望の男子は

仲村 冬馬 君(https://produce101.jp/profile/064_nakamuratoma

インドネシア&日本人のハーフで、母親が日本人でウチのかみさんの友達、ウチのかみさんと娘がバリ島にいた頃から仲がいいのです。

ちなみに私もこの男の子については以前このブログで記事を書いたことがあります。

(記事リンク:https://aki-asahi.blogspot.com/2017/04/blog-post_22.html

冬馬が強烈なマザコンなのはとりあえず良しとして、人柄はとてもソフトで良いです。あのソフトさで芸能界という魑魅魍魎と言われる世界でやっていかれるのかちょっと心配なぐらいです。

現在インドネシアでも一部ミーハーな現地女子たちの間で結構な騒ぎになっているそうです。そりゃあインドネシア人が日本でアイドルになったらこれは確かに面白い話になるでしょう。

冬馬はきっと最終選抜に残ると私は見た。

私がプロデューサーだったらインドネシアでも話題沸騰な冬馬は絶対に落とさない。Produce 101はグローバルに活躍できるグループを目指すみたいなことを書いてあるので外人枠は当然考慮しているだろうし、インドネシアで結構なファン数を獲得できるのが確実なのに、わざわざ落としてビジネスチャンスを逃すような愚かな商売人は、普通には存在しないです。ファン投票ですか?そんなの裏で適当にイジったってわかりはしないです(笑)。101人の候補生の写真を見ても上位のイケメンだし、ファン投票でインチキしなくてもすでに候補生の中では人気が高いらしいですから、おそらく大丈夫でしょう。

人気商売というのはファンがどれだけついているかが非常に重要であるというより、ぶっちゃけると「必要なのはファンがついているかどうか、ただそれだけ」とも言えます。デビュー前からすでにインドネシアに大量のファンがついている冬馬は絶対的に有利な立ち位置にいるのは間違いないです。

あの仲村冬馬君がアイドルになるのかぁ、私の人生で初めて見る知り合いのアイドルが誕生間近なのであります。


2021年2月9日火曜日

溶接屋の田中さん

たまにですがMAIIIクリッカーのハンドルを曲げてしまわれて修理の依頼が入ります。



大概は明らかな注油不足、もしくは天板の位置が高すぎてハンドルに無理な力がかかっているのが理由です。ハンドルが下に下りきる寸前でパチンとものがカットできる位置に天板の高さを合わせていただければまずハンドルが曲がることはありません。

それは良しとして、この修理は曲がった部分をカットして、一回り太いパイプを被せて溶接をしてつなげるという修理となります。


ここで溶接という作業が必要になるのですが、これを自分でやるよりもプロに頼んだほうが全然安心なので、昔から付き合いがある溶接屋の田中さんに依頼します。

どれぐらい昔からかというと、私が20歳の頃に田中さんの近所にある建設会社にいたので、もうかれこれ30年も前からということになります。その他、私のかなり遠い親戚筋にこの一帯とか熱田の卸売市場を仕切っていた悪名高いやくざ者、暴れん坊三兄弟(暴力団というよりも侠客)がいて、田中さんもお世話になったという関係もあり(昔のやくざ者は地元民に対して面倒見が良かった)、結構親近感がある存在ではあります。

ご覧いただければおわかりだと思いますが、個人事業主が一人で切り盛りしている雑然とした下町の町工場(「こうじょう」ではなく「こうば」)で、こういう工場は大概の場合、親父さんは職人気質で生真面目で人柄が良く、無欲で金儲けに縁がない(決して貧困層ではない)、そういう感じのところで、その典型であるのがこの田中さんなのです。

こういう下町の町工場の何が良いかというと、依頼者が個人法人問わず面倒な手続き無しで、小さな仕事ならその場でやってくれて、5分ぐらい世間話をして、工賃は現金を置いてくれば領収証をくれて完了するということです。大きな工場だと、ちょっとその場で2箇所だけ溶接してほしい、などという仕事を頼めるものではありません。小さな町工場というのは非常に貴重な存在です。

しかしだんだんとこういう町工場は少なくなってきているのが現状で、歳取って廃業する溶接屋さんが多いので、田中さんのところにも遠くから一見のお客さんが何らかの方法で調べて、持ち込んでくるそうです。

田中さんは20歳で溶接屋を始めて今70歳。もう半世紀も溶接一筋で食っているそうです。個人事業主は定年がないので、辛くもありますが、反面体が続く限りいつまでも働けて生涯現役でい続けられるという利点もあります。鉄、アルミ、ステン、鋳物とほぼ普通にある金属なら何でもアーク、ガス、ロウ付けで溶接します。

今の時代はなかなか貴重な職人さんですが、体が動くうちは続けると仰ってますので、何かちょっとした溶接してくれるところはないかな、とかはたまたそれなりにまとまった仕事であるとか、そういうものがあったら田中さんに頼んでみるのも良いかもしれません。

「田中溶接工業所 名古屋市瑞穂区大喜新町」というワードで検索すると出てきます。Webサイトとかメールアドレスとかそういう気の利いたものはありません。連絡はTELのみです。

ただ田中さんも仕事の都合がありますし、いきなり訪ねて何でもやってくれる便利屋ではないので、電話して概要を伝えてからお願いします。また歳が歳なので、あまり無茶な要求はしないでほしいところではあります。



2021年2月4日木曜日

4040 4008 4044の原版(エンボスローラー)

 4040や4008の生産が終わり、製造元がシボローラーというかエンボスローラー(いわゆる原版)を処分するというので、処分するぐらいなら売ってくださいとお願いして、4040 4008 4044の3本を入手しました。

4044というのは、なかなか価値のあるもので、ライカM6とかPentax LXの純正エンボスです。Pentax LXはシボの並びを横(もしくは縦)方向にカット、M6はシボを斜め方向にカットします。

ちなみにあまり関係のない話なのですが、ライカ社はシボ革の縮み防止のために4044の革をオーブンに入れて80度だったか忘れましたが結構な高温で、8時間ぐらい焼いていたそうです。これはライカの工場を見学した某カメラ雑誌の記者さんライカ社の人からそう説明されたという話ですので間違いないです。しかし、かなりお門違いの事をやっている気がします。だってライカM6でライカ社が使っている両面テープが溶剤系のもので、革の材料がPVCなので何をやろうが縮むと思います。最初から無溶剤系のものを使えばそういう余計な手間を掛けなくても普通縮まないです。


80kgぐらいのものだろうと甘く見ていたら、2m長ぐらいで1本200kgぐらいあるものです。
当然ユニック車をチャーターして運んで、無理やり押し込みました。

これが4008の原版。

これさえ持っていればすぐに再生産ができるとか、そういう甘い話ではないです。生産プロセスを聞いたら5箇所ぐらいの工場で工程を分業して作るので、そうそう簡単に再生産はできるものではありません。ただこういうものは処分してしまったらおしまいで、同じものは作れない、もしくは作れたとしても1本数百万円かかるようなものです。

シボ革の再生産もかなり難しいですが、お金さえ集めればできない話ではない、まあそういう可能性だけはここに残した、そういう事になりました。