2014年2月24日月曜日

ペントレーと、久しぶりの原稿


さて次なるものは、当店でひっそり販売している革絞りのペントレーですが、これを数をまとめて購入という問い合わせがありまして、それに合わせる箱もご希望ということで、専用の箱を作る事にいたしました。


ペントレーにピッタリ合う木箱をモデリングします。
専用木箱に入ったペントレーというのは、これまた大変豪華です。


ちょうど良いサイズの檜の板があまっていたので、削り出します。


うーん、ピッタリですが、板厚が薄いのでちょっと頼りない感じがします。もう少し厚めに作った方が豪華さが出ると思いますので、再度切削いたします。


試作2個目を切削。



1作目よりも堂々として、だいぶ豪華になりました。今度はフタの方をモデリングしていきます。




話は変わって、今度α7のムックが出るのですが、久しぶりに1ページ書いて欲しいという原稿依頼が2月の初めぐらいに来たのですが、原稿など10年ぐらいまともに書いていないので、これがなかなか書けないのです。
原稿というもこれも自転車に乗るのと似たようなもので、リズムなのです。
ブログに適当なことを書くぐらいは出来ても、お金を払う読者層に文章を書くのは少々話が違うのです。編集者さんから、原稿早くしてくれと急かされて、1000文字ぐらいの短いものなのに、先週やっと書き上げて自分でも「つまんねぇな」と思いながら提出したら、やっぱりこれがボツで書き直し。
昨日ふぅふぅ言いながら書き直して再提出したら、何とか通りました。めでたしめでたし。

というわけで、まぁムックのタイトルが決まりましたら、またここでレポートしますね。

Leica GPS グリップ用レストの製作

お客さんの中に、香港人の社長さんがいらっしゃるのですが、どうも日本とも色々取引をしているようで、年に4回ぐらい日本に来ているようです。最近、日本に来るたびに当店に顔を見せに来て、「こんなものを作ってくれ」というリクエストを出してカメラを置いていきます。

今回、この香港人社長さんのリクエストは LEICA のGPSグリップ用のレスト。私はもちろんそういうものを持っておりませんので、この社長さんは現物を置いていくのです。またウチの作業スピードはなかなか遅いのですが、それを承知で、急かすこともないのです。なかなか腹の太いおじさんです。



 2月はゴタゴタしていて、何とかやっと立体成型型のモデリングをしました。


昨日やっと型の切削をしました。


早速革を挟んで絞り込んでみました。


GPSグリップを置いた状態です。まだ製作途中ですが、とりあえずサイズ確認のため、合わせてみます。


 社長さんのリクエストが、コネクタ類のフタがグリップを置いた状態で開けるようにという、なかなか面倒なものでしたが、上の写真のように頑張って作ったのでした。



どうです?革の成型もかなり複雑な形状まで出来るものです。一枚物の革がここまで複雑に成型できるものとはなかなか思えませんよね。でも実際出来てしまうのですから、不思議な世界です。


2014年2月22日土曜日

Panasonic GM1用レザーグリップ

やっと出来上がりました。それでも革を剥がして貼り替えるタイプの商品は、保証期間中はあまり売れるものではありませんので、急いで作らなければいけないというものでもないですが。


ブラックシュリンク。


ブラウンクロコ


ネイビーブルーシュリンク

あと、オーカーリザードが製作可能ですが、時間が無くサンプル写真を撮りきれませんでした。

GM1は革の色毎に背面の色が違い、正面も上下の色が違いますので、色の相性が出ます。この点ご注意ください。本当はすべてのボディ色を用意すべきなのですが、当店にはその余裕がございませんので、なにとぞご容赦いただけますようよろしくお願いいたします。


指の大きさやカメラの握り方で違ってグリップ感は変わってきますが、グリップなしに比べてかなり快適になります。

グリップ部分をできる限り端に寄せておりますので、指の大きな人でも大概問題無くご使用いただけます。ゴムを充填してありますので、個体のグリップより握り心地はよろしいかと思います。





2014年2月18日火曜日

お客様からいただいた写真

先日の投稿でも載せましたけど、お客様から写真を送っていただくことがちょくちょくあります。
革を貼り替えた写真なども多いです。


先ほど送られてきたのが、上の写真。M3ですが、これまたゴージャスなアクセサリーがついています。
とてもお喜びのようで、私もうれしく思います。

どういうわけかわかりませんけど、結構世界の蒼々たる企業にお勤めの方が、うちの商品を買っていかれます。なぜわかるかというと、勤め先の住所を受け取り先にされている方が多いのです。

この住所、ちょっと怪しくね?と思って、Googleマップで見てみると、Googleそのものだったりしてビックリしたりとか、ディズニー本社だったりすることがあるのです。
この方も、ちょっと聞いたことがあるような住所だったので、マップで見てみたらアップルでした。


こうなったら、こっちも見せてやろうじゃないか、見て驚くなよ?ということで、自分で採寸してドレスアップしたiPhone5cの写真を送りました。ついでにVery Happyとも言っておきました。iTunesのクソさ加減を何とかしたらどうだ?とかそういうことは大人だから言いません。結局、iTunes使ってませんし。

あれ、オマエこの前Nexus5を見せびらかしてたんじゃね?と思われた方、その通りです。スマホみたい不便なものは俺はちっとも欲しくねえんだよ、と思いながらも、いつの間にか2台持ちになってしまっているのです。なんという言行不一致、自分でもビックリしてしまいます。
ついでに言うと、こんなもの私には絶対不要と思っていたモバイルルーターまでいつの間にか持っているのです。しかし全部合わせても、月額の維持費が3300円ぐらい。e-mobileにしたら随分と安くなってこれまたビックリなのです。一月の転送量は7GBというYoutubeをガンガン使わなければ全然足りる量。でも結局一月で使ったのはたったの0.4GB。やっぱり私にはどう見てもモバイルは必要ないようですね。


2014年2月17日月曜日

ハッセルブラッド用にストラップ

本日友達がハッセル用の金具を持ってきて、これに合うストラップを作ってくれというので、ちょっと作ってみました。


ファイバーストラップに合わせるご希望ですので、ストラップの長さを決めて、ハッセルのストラップ金具をつけて、縫って出来上がり。


縫ってしまっているので、金具は外せません。うーん、ハッチェルですね。


裏はこんな感じ。裏はあまり格好良くありませんけど、装着してしまえば見えないところですので。
頼んできた人が言うには、なかなかハッセル用のシンプルなストラップがないので、欲しがっている人はある程度いる、と言っております。まあ欲しい方がいらっしゃっいましたら、金具を送っていただければ作ります。ストラップと革の組み合わせは以下のページと同じです。お値段も同じで2500円。
http://aki-asahi.com/store/html/strap/30mmFiber/30mmFiberStrap.html




今日から新しいスタッフさんが入ったのです。


レーザーの使い方を覚えてもらいます。仕事はそれほど難しいものではありませんので、要は慣れです。


土曜日に出したXQ1の絞り型が足りないので、今日はとりあえず新たに3セット切削します。
まずはCAMで切削するパスを出します。これはものすごい計算量です。もちろん私が計算するわけではなくPCが計算します。


4コアCPUをすべて100%フルパワーでブン回すソフトってなかなか無いです。なかなか壮観です。



これがなかなか時間がかかる作業で、3セット切削するぐらいで5時間ぐらいかかりました。

こんな感じで、本日も平常運行です。

2014年2月15日土曜日

FUJIFILM XQ1用レザーグリップ 販売です

今週はスタッフ引き継ぎの準備をしていてすっかり遅くなってしまったのですが、XQ1用レザーグリップです。

価格2500円税送料込み。
販売ページからご購入をお願いいたします。

以下、サンプル写真です。


ベージュリザード


ブラックシュリンク


ブラウンクロコ


ネイビーブルーシュリンク

いずれも素材は牛革です。
なかなか良い形状に仕上がったと思います。このグリップがあるとグリップの安定感が全然違います。




お客様からのいただき物2点

当店は、海外にも通販をやっておりますので、海外のお客様からまれに写真をいただくことがあります。

当店のお客様というのは当然カメラを持っておりますし、今はネットもメールもありますので、面倒なプロセスはなく、送ろうとさえ思えばすぐに送ることが出来ます。

自分が行ったことがない国とか場所の市井のアマチュアが撮った写真というのは、これはなかなか面白いのです。別にプロが撮った写真がつまらないと言っているわけではないですよ。

SX-70のコレクターがSX-70でイスタンブールで撮った写真を先ほど送ってきましたので、ここに貼り付けてしまいます。







今はスマートフォンでもポラ風に写真を加工してくれますが、モノホンのポラ写真ってのは実に味がありますね。




そして2点目。


まれにですけど、お客様から食べ物などをいただくことがあります。
私はものを売って、代金までいただいているのに、気を遣っていただいて本当に恐縮です。

備前岡山 畠山製菓のおかき(http://www.choujibei.co.jp/)。
ポテチは手に油がついて仕事中につまみながらということは難しいのですが、おかき・おせんべいは手が汚れないので、実に良いですね。

実に旨いです。

ありがとうございました。スタッフ一同、バリバリ言わせながらつまんでおります。


2014年2月14日金曜日

名古屋も朝から降雪

雪国から見れば、この程度か?というぐらいですが、名古屋も本日は降雪です。


AM 6:00時点


AM 9:20時点。


交通の方も大混乱です。

坂を上れずに立ち往生している車が数台ありましたが、どれもFR車でした。
FR車は雪に弱いんですね。知りませんでした。私の車(FF)でももう一歩で立ち往生でしたけど。



うちは隣が運送会社の駐車場になっていますけど、そこでもトラックがはまり込んで往生しております。

2014年2月12日水曜日

スタッフの引き継ぎ準備と、将来の予定

昨日に引き続き、刃型の整理しなおしをしております。



仕切り箱を作る板材料が足りないので、ごっそり補充してきました。
2.5mm厚のラワンベニヤ、900mm x 1800mmサイズで400円ぐらい。安いなぁ(笑)。だいたいその一枚物のサイズから、24個ぐらい出来ます。6枚買ってきたので、150個ぐらいの仕切り箱が出来ますね。

じゃんじゃんとレーザーカットしていきます。


どんどん組み立てます。6種類ぐらい箱のサイズを変えて、カメラごとに刃型が綺麗に収まるように、調度よく合う箱を選んで収納していきます。



実際に収納するとこんな感じ。だいたいちょうど良いサイズの仕切り箱に刃型がひとまとまりで収納されていますね。


 整理しているスタッフが、箱にこれ(上の写真)をつけてくれると箱の取り出しの時に非常に便利になる、というので、このインデックスみたいなものをつける事にいたしました。

こういうことは、実際に作って使ってみないとわからないものですね。CADの画面だけでは全く思いつかないことです。これに気づいたスタッフはなかなか立派。

昼からは、スタッフ希望者の面接。来週から入ってもらうことになりました。
ちなみに、この新しいスタッフさんも、今のスタッフがツテで探してきてくれました。そして引き継ぎの教育も彼女らが自分たちで作ったマニュアルを使って、彼女たちがやります。


一体どれだけの数のカメラ革をサポートしているのか、当店の誰も知りませんので、こんな感じのマニュアルを作って整理しております。

どうです?これはつまり、組織としてもう成り立っている状態ですね。おそらく今この状態なら私がいなくても十分回る状態に近いです。どうも一人給料泥棒が不要になってきてしまっているような気がします。いわゆる社長が不要な会社です。私も近いうちに経営者を降りて、一スタッフとしてこの会社で働くようになるかもしれません。それは私が望むことでもあります。経営者が絶対に私でなければいけない理由はないのです。会社としてそれなりに回るのなら、合議制のような組織で全然問題ないのです。

思い切って、時が来たら私が辞めて任してしまう、という事でも良いかもしれません。会社の預金や設備は全て置いていくし、特別な退職金もいらん。

まあ、今すぐという話ではありませんが、妊娠したチーフスタッフが将来的に戻ってくる頃には、そう持って行かれるように今後の体制を作っていきたいと思うところです。

2014年2月11日火曜日

刃型の整理

スタッフが退職するため、その準備です。
当店は刃型が多いのですが、その刃型がどこにあるかということは、すべてスタッフが知っているのですが、私には大まかにしかよくわからないのです。これは非常に困りものですので、根本的に何とかしてやろうということで、誰でもわかるように整理することにいたします。

 ちなみに私が考えたわけではなく、スタッフが考えて実行していることです。頼りになるスタッフがいると、経営者はボーッとしていればいいという良い見本です。彼女たちが退職したあとは、本当にどうなってしまうのでしょうか?実に心配ですね。


こういう引き出しがたくさんついた書類整理棚に目一杯入っております。


各引き出しの中に、こんな感じで刃型が入っております。刃型にはそれ用のカメラの名前は書いてあるのですが、正直わかりにくいですので、カメラごとに仕切りを作って整理していきます。


引き出しのサイズに合った箱が市販されていればそれを使えば楽ですが、そういうものが見つかりませんので、自分で作ってやることにいたします。

1つの引き出しに4つ収納できるサイズの箱を設計いたします。
箱は各コーナーで入れ子にしておかないと強度が出ませんので、上の画像のような感じの完成図を描きます。3次元でやれば割と簡単です。


3次元設計した箱を展開して、カット線を作ります。


2.5mm厚のMDFをレーザーカットします。


ボンドを塗るであります。


組み立てるであります。


接着が終わるまでばらけないようにガイドにはめます。


入れ子になっているのがおわかりいただけると思います。


これは横2分割。3分割とか、縦2分割とかもついでに作っておきます。


接着し終わって、箱になった状態です。


ここに刃型を入れるであります。


一つの引き出しにこの箱が4つ入るわけですね。
これをじゃんじゃん作って、刃型を一気に整理してしまいます。

とにかく大量にこの仕切り箱が必要ですので、板材を買い足しに行きました。
割と近くに建デポというプロ向けの会員制ホームセンターがあるのですが、ここで板材をカットお願いしたら、自分でやってくれって言われて驚きました。



丸鋸使って自分でカットせよ、というのではなく、パネルソーです。
パネルソー使い放題とは恐れ入りました。




平行して、チーフスタッフが、カメラ貼り革の採寸を教えていきます。私は人のものを教えるのがとても下手ですが、彼女はなかなかうまいのです。


二次元CADぐらい使えますので特に難しい仕事ではありませんが、なかなか「慣れ」というのがモノを言います。