大変なご注文ラッシュが続きましたが、やっと今日は一段落をしましたので、ずっと借りっぱなしになっているHexar RFの遮光スポンジの採寸を行って参ります。
懐かしいカメラですね。発売された当時、ライカレンズが使えるカメラとして大変な評判だったです。現在でも結構な人気があると言うことです。
遮光スポンジの形状は、直線と円弧ですべて描けてしまうもので、特に難しいことはありません。
ザッと10分でデータ描きましたので、これをカットして、現物に合わせてデータを修正していきます。
現物に合わせてみます。
ちょっと合ってない部分を直します。
この部分からよく光漏れを起こします。なかなか厚いモルトスポンジが一般的に手に入らないので、うちのような業者が重宝されると、そういうことです。
まあ、ここまでピッタリなら良いでしょう。
この部分も、直線状のモルトを曲げて貼りつけるよりも、こういうZ字型の形状にカットして貼りつけた方が、何と言っても気分が良く、満足感が高いです。
モルトスポンジの採寸が一段落したところで、貼り革の採寸もやっていきます。
ご多分に漏れず、最近のカメラに良くあるラバーグリップですので、べたついて困っていらっしゃる方も多いことでしょう。
ラバータイプの良いところは、両面テープで貼りつけてあるだけなので、難なく綺麗に剥がせるところです。
ただラバータイプは成形が自由ですので、こういう立体になっていたりして頭を抱えたくなる、事も多いです。
以前なら諦めてしまうところですが、今は3Dプリンターというものがあります。この部分にちょうど埋まるようなものを作ってその上から革を貼ってやる、そういう方向で進めていきます。
見づらい画像ですが、相手側は三角柱みたいな立体です。
恐らくラバーグリップが動いてしまわないように、止めの役割でこういう形状にしてあるのだと思います。