配偶者と養女がバリ島に帰っているので、私は一人ぐらしを楽しんでおります。
一人で何をやっているかというと、昼間は仕事で、何も変わりません。もともとお盆休みなんかありません。夜はゆっくり読書。
数年前に買ったKoboにはこれが入れてある。
秘境西域八年の潜行〈上〉〈中〉〈下〉 西川 一三 (著)
大戦中、日本の密偵としてモンゴル人ラマ僧に化けた著者がモンゴル→青海→チベット→インドを放浪したという「セブン・イヤーズ・イン・チベット」が霞んで見えてしまうレベルの大冒険記。旅とか放浪とかのレベルではなく、あるときはラクダ引きとして雇われながら移動し、見つかれば即刻銃殺というご禁制品(アヘン)を密輸しつつ、チベット巡礼キャラバンに潜り込み2頭のヤクを追いながら無人地帯を縦断、生きるためにインド-チベット間を荷物を担いでヒマラヤ越え交易(タバコの密輸)を数回、ヒマラヤのザリー峠で吹雪で遭難し命を落としかけ、レボン寺(チベット・ラサ)にでのラマ僧修行。イギリス情報機関に利用されたような形で西康省(チベット・カム地方)を身ぐるみ剥がされながら命からがらの踏破調査。チベット仏教シーチェバ派の師につき修行し苦行僧として免許皆伝、托鉢というよりも物乞いをしながらのインド仏教聖地巡礼、ビルマ潜入を目指しながらインドの鉄道建設現場で苦力頭として過ごしているところで日本人ということがバレて、インドの刑務所から日本に送還。小説でもここまですごい人間はなかなかいない。しかもこれは脚色はあるだろうけど実話。とにかく何をするにも命がけの連続という壮絶な記録で、ただただ圧倒されます。今まで何度読んだかわからなけど、何度読み直しても面白いです。
長いけど、読書好きなら絶対読んでも後悔しない、これは私が保証します。
こういう壮絶な冒険記を、平和な場所で静かも音楽を流しながら没頭して読む一人の時間。まさに至福のひとときです。
ちなみに自作臭をプンプン放っているネットラジオの元はこれ
PLANEX IoTインターネットラジオ (画像はAmazonから拝借いたしました)
安い割に結構使えますが、こんなかっこ悪いものを部屋に置きたいか?というのが一番の問題です。
結局分解して、基盤とスクリーンを取り出し、一応バスレフらしき箱を作り、そこら辺に転がっていたFostex FE85Kだったかをくっつけました。
読書のお供はSpace Stationo Soma で決まりです。