2019年7月31日水曜日

おそらく一番不人気なRyzen 3600x

2年前にPCを新調してCPUはAMD Ryzen7 1700、マザーボード MSI B350 Tomahawk、ストレージ Sandisk Ultra II 、メモリ32GB、グラフィックはGeForce GTX 1070 Ti、という構成で、PC構成としては現状全く不満はなく快適そのものです。処理にもたついてイライラするとか全然ありません。それなりにパワーがあるPCというのはこれほど精神衛生上良いものかと実に感心します。故障でもしない限りあと5年ぐらいは特に不満なく使い続けられるだろうと思います。


7月の7日に第3世代Ryzenが発売されて、MSI B350 TomahawkもBiosアップデートで対応となりましたので、そろそろCPUを交換してみるか、という気分になりました。マザーボードが古いので下の方のグレード:3600ぐらいで十分です。

3600無印と3600Xは性能の違いがほとんどありませんが(性能差は1%ぐらい)、値段は6000円程高くなります。1%の性能の違いに6000円余分に払う価値は間違いなく無いと思います。スペックを見ると、本当に3600Xの存在意義があるのか?という感じです。おそらく第3世代Ryzenでは一番不人気な商品ではないかと思います。できの良いもの悪いものを選別して2種類できるのは仕方がないのですけどね。おそらく製品品質が安定しているので3600xと3600(無印)の違いがほとんどないというところでしょう。





上の2つのYoutubeのレビューでも50ドル余分に払って3600xを買う意味はないと言っています。でもこれしか残ってなかったから仕方がないです。米アマゾンで手持ちのドルで購入したら3000円ほど安く買えたので、まあ良しとするか。

正直言うとね、現状Ryzen 7 1700だと8コア(論理16コア)なんて、私の使い方ではそんな多コアは全く必要ないです。実際今はSMTを切って8コアで動かしていますが、何の不自由も感じておりません。


安い配送方法なので、2週間かかかってやっと届きました。




純正クーラーがIntelに比べるとしっかりしています。Intelの付属純正クーラーって、あんなので本当に冷やせるのか?と思いますし、実際負荷をかけると冷えません。


MSIのサイトからBios落としてきてアップデート。


新しいCPUに交換しました。ソケット形状をCPU2世代ぐらいは保証してくれるというのは実に良心的。というかマザーボードを同時に交換せよと言われるならCPUの交換なんかしません。


CPUを交換しただけで、特に問題なくWindowsが立ち上がりました。
PC用CPUでは初の7nmプロセス。歴史的瞬間ですね。


AUTOの設定だと負荷なしの状態でもCPUの温度が55℃ぐらいでちょっと高いし、Package powerが30w超えでちょっと高いので、コア電圧を1.2VにしてSMTをオフにして6コアで動かしてみるとだいぶ温度が低くなりました。このあたりの設定を詰めるのはまた時間のある時にやることにします。


この状態でもRyzen 1700と比べると体感速度はだいぶ速いです。Rhinoceros 6でクソ重いデータを弄ったら1700よりも速くなり快適になりました。


Super PIの104万桁が11秒で回るようなシングルスレッド性能のCPUを初めて見ました。AMDが第3世代Ryzenでとうとうシングルスレッド性能でIntelを上回ったという評判ですが、どうやら本当らしいです。まあまた遠くない未来に抜かれると思いますが、K6-IIからAMD派だった私には実に感慨深いものがあります。Bulldozerコアで大失敗して「もうAMDはダメかもな、、、」という状態から見事に大復活しました。

こんな感じで、CPU交換して更に気分が良くなったのでした。めでたしめでたし。