たまにここにウチの小汚い、雑然とした工房の写真が載っかってますけど、とにかく素人が適当にやっつけ仕事で、しかも安上がりに作ったものなので、内装なんか石膏ボードを張って白いペンキで塗っただけという無機質そのものなのです。ここに6年もいるので慣れてしまっていますけど、やはり、これってあまり気分が良くないよな?どう見ても、これはあまり居心地がよろしくない。仕事は気分良くやりたいものです。
ということで、隣のデッキ工事屋で破棄されている木パレットをいただいてきて、その木材を流用して壁を張ってやろうと思い立ちました。仕事場は17畳のスペースですが、これをすべて張り付けようと思うと相当な時間と手間がかかりますが、ちょっとずつ進めていけば、1年もすれば内装すべて板張りに出来るだろう、という、またまた気の長い計画を進めていくことにしたのでした。
パレットの木材は表面がガタガタですので、ディスクグラインダーに#60の回転やすりをくっつけて表面を磨いてやります。100円ショップで売ってます。
化粧材みたいに綺麗にはなりませんけど、一皮むけたような感じで、それなりに美しい表面になります。
その上にクレオトップという防腐防虫剤を塗ってエアタッカーで壁に固定していく、という、これまたなかなか気の長い作業。内装なので、クレオトップは必要ないですけど、染料を買ってきて色をつけるよりも、これが一番安いのです。3,4日は臭いますが、クレオトップは発がん性物質を含んでいないので、臭いが消えるまで我慢します。
まず、自分のデスク周りから張ってやります。
ちょっと張ってみただけですが、この木のぬくもりって何だろう?ウイスキーが飲みたくなる気分です。どうしてウィスキーなのだろうか?と思ったら、友達が「それは、ウィスキーの樽がイメージされるからだ」と言われました。うん、納得。
問題は、反射光が白壁に比べてかなり減るので、暗くなるということです。すべての壁と天井を板張りにするのは相当な時間がかかる気がしますが、そのうちここも山小屋風というかロッジ風になる、そんな事を考えています。
私の作業を見ながら、隣のデッキ工事屋社長が
「杉の小幅板なんか、新品を買ってきても高くないよ?」
と言いました。調べてみると、5坪分(約9畳)で10000円とかそういう値段です。確かに高くないですが、何を言う?廃材のパレットを流用するというところに満足感があるのですよ。材木買ってきて張ったところでさほど面白いものでもないわけです。皆さんわかりますよね、この気持ち?