ポパイが咥えているパイプでおなじみのコーンコブパイプ、つまりトウモロコシの穂軸で作ったパイプを作っているメーカーがアメリカにはありまして(missouri meerschaum compamy)、材料がトウモロコシの軸なので、アメリカ製の割には安いというか良心的価格というか、こんな値段でやっていけるのだろうか?というお値段で売っております。Webサイトを読んでいると、一日3000本とか5000本とか作るらしいです。
商品の中には、さらに安い「B級品10本パック」みたいなのがあります(10 Pipe Grab Bag of Smokable Seconds)。ただ何が入っているかはわかりません。リクエストも出来ません。ガチャをひねるみたいな感じですね。
これを買ってみました。送料が20ドルぐらいかかるので、日本まで来ると一本あたり600円ぐらいで、まあそれでも十分安いかな、という感じです。
こんな感じで10本のパイプが無造作に突っ込まれたビニール袋で納品されます。
おっ!MacArthur Classic Polished Bent(のB級品)が入ってるぞ!
更にCountry Gentleman(のB級品)も入ってる。なんか得した気分です。
マッカーサータイプですが、ボウルの高さが11cmもある巨大なものです。そのマッカーサーの名の通り、マッカーサー元帥が愛用した形状のパイプです。
普通サイズのパイプと比べると大迫力。
しかしこんなのどうするのだ?迫力はあるけど滅多に使わないだろうね。普通のパイプの倍以上の高さがあるよ。4、5時間ぐらい十分吸える大きさです。
今回、これを改造してやります。
径が18mmの火皿を22mmに広げてやります。更に大きくしてどうするのだ?と思われるでしょうけど、ちょっと待て、最後まで読めばわかる。
Φ22mm、10mm厚のハードウッド素材を加工して、真ん中にΦ3.5mmの穴をあけます。
それをパイプに突っ込んで、真ん中あたりで接着します。
大体42mmあたりを狙って接着します。つまりΦ22mm x 42mmの火皿が出来上がったわけです。
上の部屋はタバコを入れる火皿、下の部屋は煙を冷やすキャラバシュという事になります。この構造はダブルバスレフ・スピーカーにそっくりだね。
今度はパイプの底側からΦ15mmの穴を開けてやります。そのままではステムの下が詰まっていますので、キャラバッシュのチャンバーの空間を広げてやるわけです。
穴に栓をしてやります。
ヤスリ掛けして綺麗にしておきます。
世界初?のマッカーサータイプのキャラバッシュパイプが出来上がったのでした。改造にかかった時間約20分。昼休みに完結できました。
吸ってみると、実に角が取れたまろやかな味です。素晴らしいです。メーカーにこれを作れと提案したいぐらい良いものだと自負しております。
先の戦争ではマッカーサーにしてやられましたが、この度は私がパイプだけはマッカーサーの野郎をガツンと凌駕してやりました(、、、そんなような気がします、気がするだけかな)