愛知県内では中堅進学校というぐらいのレベルでしょうか、中の上~上の下あたりに位置する高校です。みんなそれなりに良いところに就職して、それなりに良い生活をしている、そんな感じです。私のように「小さな事業主」というのはかなり珍しい部類です。
そんな中でもたまに凄いやつというか、異端児がいたりします。今回一人見つけました。
生業はロックンローラー。
プロフィール本当なのかネタなのかわかりませんが、こいつはまたとんでもないやつだ(敬意)。こういう異端児はこの学校ではなかなかいない。これは本物のロックンローラーだ。
4人編成:犬太郎(ボーカル)、MAU(ギター)、フッチ(ベース)、エンゼル(ドラム)
活動拠点:東京都
プロフィール: 2013年8月結成
無名でフリーター、メンバー全員四十代にして何を血迷ったか2013年夏に突如バンド結成!!
今さらだが目標は世界。ローリングストーンズとの競演を目指すぜ。
サウンドは熱くどこか懐かしいロケンロー。全世界の中年どもよ、人生諦めるな!負け犬どもの叫びを聴け!!
オッサンどもの叫びを聴いてくれ!
老体に鞭打ってフェスの大舞台を目指してるぜ!
客席もオッサン、オバハンで埋めつくしてやろうじゃねえか!!
リーダーの犬太郎さんというのが、実は中学も同じだったので、中高と同じ学校に通っていたわけです。30年も会っていないので何をしているのか知らなかったですが、ロックンローラーだった。
もしかして四十代 - 四十五歳の地図 (youtube link)
見てくれ、このPV。歌詞もメロディも映像も実にいい。
4:09から4人が佇むシーンは、人生の辛酸を味わった、どこか哀愁が漂い、それでも孤高に自分を曲げずに生きる4人の中年ロッカーの姿。私の人生に深く刻まれる名シーンだと思う。
短い足にくたびれたジーンズを引っさげ雪駄履き、どう見てもオシャレさんではないが、これがまたどういうわけか実に格好いい。それは何故か?答えはもうわかりきっている。男としての格が違いすぎるのだ。
私のように人生は打算(要するに損得勘定だけ)と完全に割り切り、主義主張など光の速さで捨て去り、現実に自分を摺り合わすことに腐心し、混沌とした世間のトラブルをうまく避けながら器用に渡っていくことを最重要課題とする、そういう人間とは対極に位置するこの男の人生は、なんと美しいものだろう。
本物のロックンローラーは生き方もロックそのものだ、だから彼らの魂の叫びが我々の心を打つ、ということを、齢49になって初めて知ったのでした。
「溢れる涙を恥じるな、カッコ悪いこともいいだろう、朝日が登る頃にはきっと走り続けていく」(45歳の地図、歌詞から引用)
この同級生が昔のことを思い出して、学校のトイレで私にキャメル(タバコ)を1本もらって吸ったことを覚えている、と言ってました。私はすっかり忘れてしまっているのですが、まったくロクでもない高校生だったのは疑いの余地はありません。