またポンコツの古い折りたたみ自転車を格安(数千円)で買ってきてカスタムします。業者さんから買ってきました。何も整備してありませんが、それだから安いんです。一応サドルとチェーンは安物ですが新品に交換してありました。良心を感じますね。業者さんはそれで利益が出るのだろうか?とちょっと心配になります。それぐらい安かったです。
おそらく私が考えるに、20インチの折りたたみ自転車ぐらいだと使いやすいため需要が高く、商品として回転が早いのですが、14インチとかの極小径車になると実用車としては使いにくく、普通の人は欲しがらないため早々売れない。14インチでもDahon K3みたいな人気車なら飛ぶように売れるでしょうけど、30年も前の折りたたみ自転車を欲しがる好き者が現れるのを気長に待っていてもなかなか捌けないので、安く売ってサッサと在庫を整理してしまおうという考えなのかもしれません。車体が小さいとは言えそれなりにスペースを専有しますから、邪魔なのでしょう。
Neobike社製のWarp Compo 14インチ。1990年代製造だと思います。ブロンプトンをOEMで製造していた台湾の会社で製造されました。30年近く前に製造されたものですが、古い設計ですがDahon IIIがベースになっているため鉄フレームの割にはこれがなかなか軽いんです(現状実測9.7kg)。以前にダホンIIIによく似たこの自転車と同系列の16インチのタイプを多段化カスタムしましたが、今度は14インチのタイプです。もともと変速機がついていないシングルギアで、毎度カスタムといって多段化するのも馬鹿の一つ覚えみたいで芸がないし、かといってそのまま乗るのはかったるいので、固定ハブのピストバイク化をしてみようと思います。
同型モデルの16インチの方(ハイテンスチールのフレーム)はタマ数が多いらしいですが、14インチは一応ちょっと上級バージョンで(クロモリのフレーム)、中古市場にあまり出て来ないそうです。そうは言っても元々が高級な自転車ではないので、私も価値はよくわかりません。未整備で数千円なら妥当というところでしょうか。
あまり関係ない話ですが、NeobikeがDahon IIIのそっくりさんを出していて、DahonのOEMだとよく書かれていますが、英語のWikiによると違法コピー品だそうです(Wikiの情報が正しいとすればの話)。Neobike社はBromptonの契約が終わった途端、早速Bromptonの違法コピー品を売り出したりして、なかなか荒っぽいことをしていた会社みたいです。金さえ儲かれば合法違法を問わず何でもやってやるぞ!という途轍も無く強烈な意気込みを感じますね。2~30年前はそれでもなんとかやっていかれる時代だったのかもしれません。
何はともあれNeobike社製の自転車が、Neo Compo, 台湾ブロンプトン、そしてこのWarp Compoで3台になりました。特にNeobikeファンでもないのに3台も名古屋の郊外に集まってしまうというのは、何か縁があるのでしょうか。ただ単にタマ数が多いだけの話かもしれません。
まずオリジナルのホイールを取り外します。
14インチ20H 4本組のJIS組。コースターブレーキがついているハブで、16Tのコグがついています。20Hは後輪では使い回しが出来ないので、このまま保管しておきます。前輪ホイールが壊れたらこれのリムを使いまわすことにします。
もともとついてきた16Tのコグ(薄歯)ですがまったく歯が削れていないので、整備せずに売りっぱなしの割にはこれもわざわざ新品に交換したようです。オジリナルは厚歯のコグがついていたはずです。規格はシマノとスターメーアーチャーの3スプライン・コグと同じでした。
Aliexpressで36Hの固定ハブを手に入れてきました。こんなの1000円ぐらいだろうと思ったら案外高くて3000円ぐらいしました。マイナーなものは値段が高いですね。3000円でも全然安いだろうという話ですが、車体価格が安いとパーツ代が高く感じるのです。
予備で取っておいた14インチ36Hのリムに取り付けます。
ピストハブのエンド幅は120mm、この自転車のエンド幅はブロンプトンと同じ112mm。ハブのナットを薄いものに変えてエンド幅を合わせました。
4本組でスポーク長は102mmで良いでしょう。スポークは締めるときに多少伸びるらしいので計算機で出した値よりも1mmぐらい短めの方がちょうど良いみたいです。
ホイール組みも数回やったので、最近ようやく慣れてきました。
前回14インチ36Hのホイール組みした時はアヤを取って大変な思いをしたので、今回はアヤなんか取りません。スポークは15番で十分でしょう。一応、星スターブライトスポークというやつです。