2016年7月29日金曜日
ハンドクリッカープレス 試作その3
圧板 6面フライス
穴開け。相手がありますので、きちんとした位置に穴を開けないと部品を組み合わせられません。
高周波焼き入れをしたカム。
ここまではすべて設計通りになっています。設計したものと現物が同じだと、実に気分が良いです。
穴開けとネジ切りに時間がかかります。
溶接の位置決め型紙。
ここからの作業は溶接です。溶接屋さんに持っていきます。
毎度お馴染みとなりました溶接屋の田中さんでございます。
27年ぶりなのですが、27年(いや、もっと長い)も溶接一筋で食ってきたというのは、実に大したものです。溶接屋さんの近くに私が以前勤めていた会社がありましたが、その会社はもうありません。
だいたい人に久しぶりに会うと、「あの人どうしてる?」という共通の知人の消息となります。
「もう私も10年ぐらい会ってませんけど、死んだという話は聞かないので生きてると思いますよ」
といった具合で、もう自分の人生にあまり関係ないので"どうでも良い感じが満点"の受け答えとなります。
プロに溶接してもらうと、ヒトコトで申し上げますと「頼もしい」です。
私も昔々溶接はちょくちょくやったのですがねぇ。
だいぶ完成に近づきました。
最後までバネの選定には煩わされました。
バネの力が弱いとハンドルと圧板がその重みでダラ下がってきますし、強すぎると今度はカムとシャフトの擦れる部分からキイキイと非常に不快なきしみ音が出てしまうと言う、大変始末の悪いものなのです。