ずいぶんと長い間、というかこの10年ぐらい、種類を把握できない二眼レフカメラが Minolta Autocordです。
貼り替えた台数は結構あると思いますが、一体どれだけの種類があるのかさっぱりわかりません。今回はメーター付きタイプの貼替え依頼が入ってきました。
貼り替えたあとの写真です。
メーター付きは二種類(もっとかもしれません)あるようです。
私が把握できたというか、採寸データ取りをしたのがこの二種類。
フロントのフラッシュバルブレバーのありなしで、この部分だけ違って残りの箇所のデータは同じかと思ったら、実は違った。
こんなのパッと見だと同じだろう?と思いますが、実際貼ってみたらメーターの位置が2mmぐらい違うんです。大概嫌になります。どうして同じにしておかないのだろうか?設計思想がわかりません。わざわざ別の金型を作るのも金がかかるし大変だろうと思うのですが、それはそれぞれの事情があったのでしょう。
ちなみにフロントの革も結構違いますので、採寸のし直しになりました。
人気のあるカメラなので、革をさっさと売りたいのですが、一体どれだけの種類があるのやら、さっぱりわかりませんので、未だにフロント、両サイド、トップ、背面の写真を送ってもらって、多分これが合うのではないか、という感じで販売して、合わないようだったら実機を送ってもらって、その部分を採寸し直すというかなり面倒な事をやっております。
Autocordの革は販売はしておりますが、こんな感じで合うかどうか実に微妙ですので、フロント、両サイド、トップ、背面の写真を送っていただいて判断をしております。
これは、あまり言いたくないのですが、フロント、両サイド、トップ、背面の写真を撮ってお送りいただくと、半分ぐらいはピントが合ってない、露出があってない、解像度が低い、見たい部分が隠れている、Photoshopで開けない画像フォーマットが送られてくる、などなど非常に判別しづらいもので大変な苦労をします。
Autocordは良いカメラなのでしょうけど、私の立場で言うと、後々に革の貼替えをするということは全く考えていないという、設計思想にちょっと問題があるカメラとしか言いようがない気がします。