2023年11月15日水曜日

かみさん退院

 色々ご心配をおかけいたしましたが、無事退院しております。

一人で仕事をやっているとぐちゃぐちゃで処理が大変です。オーダーストップをしようと思ったけど基本が欲張りですので、一人で何とかしてやると無理をするわけです。

そろそろこの仕事の将来も考えていく時期になってきたのかもしれません。将来と言っても明るい未来の話ではなく、どうやって終わるのか、どのように手仕舞いするのか?そういう逃れられない現実の話です。皆さんすでにわかっているとは思いますが、今どき一般の人はほとんど誰もカメラなど持っておりません。今はフィルムカメラが一部では結構流行っているらしいですけど、流行はいずれ去ります。もうこういう商売は将来的に消えていくしか他に道はありません。

私としてもあと10年続けられればかなり幸運ぐらいに思っています。後継者を育てて事業を引き継いでもらうとか、そんなの無理無理。20年後には市場がほぼなくなっているでしょう。私はフィルムカメラという古い時代のものと一緒に心中していくわけです。ちょっとディープなネタで例えると、装甲騎兵ボトムズのクメン編で出てくるカンジェルマン殿下が、クメンの古いものすべての代表である殿下がそのすべて背負い道連れにして死んでいく、そんなシーンと重なります、、、重ならないかな。

今となっては大して興味がわかないカメラというものと一緒に死んでいくのは、好きでもない女と心中する羽目になってしまったみたいな気分ですが、今後飯を食えて、税金が払えて、テナントの家賃が払えてと維持できる間はできるだけ続けていきたいと思います。

誤解があるといけませんけど、別にお金に困っていませんよ。清貧なのは私のライフスタイルというだけです。会社設立してから14年という年月を経ているというのはどんなショボい事業だとしても通常、経営は盤石です。

この事業に未来と夢は微塵もありません。ひたすら終わりに向かって歩んで行くだけです。でも他にできることもないから続けていく、そんな感じです。