古い設計なのか、部屋を割り当てたら必然的にそうなったのか、私も専門家ではないのでよくわかりませんが、一箇所謎空間があります。
玄関脇の寝室につながるこの半畳ほどの空間。
押し入れがあるからこうなるというのはわかるのですが、気分は微妙です。ドアはありません。部屋の入口は襖で閉めるようになっています。
ここにドアをつければきっとスッキリするに違いないと思います。
今どきドアって幾らぐらいするのか?13年ほど前に工房を作ったときに、一番安いもので2万円ぐらいだった記憶がありますが、今はWebで探すと安いもので3万円ぐらいするね。
じゃあいいや、自分で作るよ。結局、材料は木パレットをバラせばタダでいくらでも手に入るので当然の選択になるね。というか自分の中では元々それ以外の選択はないんだ。
廃材並べて一丁上がり。一応かまち組(?)みたいなことをしてあります。想像したよりも結構重いな。
忘れてはいけないのが猫ドア。
蝶番を使わず、適当に工夫して両方にドアが開くようにしています。扉が所定位置でピタッと止まるように磁石を使っています。
枠を付けたらなかなかゴージャス。ネイルで止めたら割れが入ったのは内緒な(左上)。ハードウッドは硬いので割れやすいのですね。杉程度だったらエアーネイラーで打ったぐらいではまず割れたりしないのですけどね。
ドアの取手ぐらい安いものを買おうかと思ったけど、これも経験だと思って自作してみた。
工房から自宅まで台車に乗せゴロゴロしながら運びます。10分ぐらいの道のりでしょうか。スズキアルトには乗らないのだよ。
室内ドアですのでドアノブという加工が面倒くさいものは必要ありません。強力なマグネットキャッチで十分ですが、これがまた強力すぎてびっくりします。
レビューでもかなり強力と書かれていますが、本当に強力な磁力です。
このマグネットキャッチは後にまた別の箇所でも役に立ちます。
謎空間が隠れてなんかスッキリした気がします。素人感丸出しですが、本人はなかなか満足です。
猫ドアを猫が理解して使えるだろうか?と心配しましたが、何も教えずとも普通に通り抜けていました。
さて強力なマグネットキャッチですが、別のところでも役に立ちます。
猫というのは鍵をしていないサッシぐらいは自分の力ですんなり開けて脱走します。猫というのは想像以上に知恵が働くし器用なものです。ドアでもレバーノブぐらいはレバーに飛びついて自重でレバーを下げて自分で開いて通っていきます。誰が教えたわけでもないのに、自分で勝手に学習して脱走を試みるという、脱走に対する執念は恐るべき物があります。
「猫の脱走癖は飼い主のせいだ」という指摘には、はいそのとおりです反論の余地はありません、としか言いようはありません。ただ目の前には芝生というウチの猫にしてはパラダイス空間が広がっていて、1階なのでバルコニーの壁をジャンプしても絶対死ぬことはないという猫でも理解できる好環境なのは事実です(以前は4階だから猫もバルコニーを飛び越えようとはさすがに思わない)。
窓を締めてきっている時期はそんなに問題ないですけど、網戸にしているときは、片方が猫でも開けられてしまうのです。一応開けないようにするロックみたいなものはあるのですが、これがまた開け閉めが面倒な事この上ないです。
そこでこのマグネットキャッチ。猫の力ぐらいでは絶対開けません。人間でも「これは鍵がかかっているのか?」というぐらい結構力がいります。