ライカM型は、指で「つまむ」という握り方が本来のものですが、あれも好みがあり、私はあまり好きではない方で、グリップ欲しいな、と思う方です。
というわけで今回はLeica M3 丸耳タイプのグリップを試作してみます。
セルフタイマー横から裏のフィルム窓まで被さるように作ってみたいと思います。セルフタイマーは潰れますが、セルフタイマーを使わない人向けです。私はセルフタイマーは使った事がありません。使わないという人は多いかと思います。大体この機械式セルフタイマーというのは一番カメラで弱いというか壊れやすいところです。カメラ修理に置いてセルフタイマーは鬼門です。
カメラ形状に合わせてトレースをして、大体の輪郭カーブを描いてみます。
1個や2個でここまでにはなりません。
ストラップラグとか底蓋とかの位置を合わせながら、モデリングをしなおして、グリップが悪い部分を凹ませたり、盛ってみたりしてプリントをして、延々と12回それを繰り返しました。
大体世の中にある「人間工学に基づいたエルゴノミックデザイン」とか称しているものは、もしかしてこうやって形状を直しながら試作を繰り返していったら最終的に自然とこうなりました、というものが多いのではないか?そんな気がします(実際はどうなのだか知りませんよ)。
毎度の事ですが、いわゆる有機形状とかオルガニック形状とか呼ばれる形になりました。
ボディに貼りつけてみます。
ボディが元々それなりに厚みがあるので、グリップの高さはそれほど高くなくても良いです。
底蓋の引っかけ部分はクリアしておりますので、底蓋は問題無く外せます。
手こずったのは、ストラップの逃げる部分です。
手の大きさによりますが、グリップ感は悪くないです。掌底にカメラの重量を分散出来ますので、ライカ本来の「つまむ」グリップよりも軽いグリップフィーリングになります。
次は同じ形状で角耳タイプを作ってみます。