よりよい握り心地のグリップを目指して散々作り直しました。
先日の投稿 グリップの握りやすさ考察 を踏まえて、更にシャッターボタンの位置が重要です。握った時点で人差し指が無理が無い状態でシャッターボタンにかからないと心地よくありません。
そして、親指の位置が所定の場所に、これも自然に行くようにする。
11個目にしてやっと出来たのは、ジャーン!これだ。
結局、握りやすさを追求するとかなり幅を広げないと上手く行かない、というわけです。
広げないようにするなら、大体考えつくのは、前に伸ばす、という事になりますが、実際にやったけどダメです。結局人差し指と親指に無理が来ます。
カメラの端から約15mm広がりました。ただ、これは非常に握りやすいので、
「あれ!カメラが軽くなってないか?」
そうなのです。カメラの重量は絶対に変わりませんが、グリップで力が分散されるので、カメラが軽く感じるのです。私も驚きました。うちのスタッフに持たせたらやっぱり「軽い!」という感想です。
良い形状のグリップはカメラが軽く感じる
というか、持ちにくい形状のカメラは、実際よりもかなり重く感じるわけです。
これは、私も知らなかったです。実際に作って初めてわかりました。おそらく誰かこういうことに気づいていたでしょうけど、なかなか自分であれこれ形状を変えながら作ってみないとわからないものです。これがわかっただけでも3Dプリンターを買った価値がありました。
結局のところ、自分で(それなりに)三次元モデリングが出来て、自分のところで即造形できて、即形状変更ができるような環境がないと、なかなか難しいですね。三次元モデリングが出来る人にやってもらって、造形サービスに頼んでとかやっていると、そのうちに煩わしくて気分が萎えて、結局どうでも良くなってしまうと、まあそういうことです。そんな面倒な事を11回繰り返すような根気も気力もないです。
この革を貼る部分を平面にするのに、今まで非常に苦労していましたが、割と早くカットデータにする方法がわかりました。サーフェスが曲面なので、UnrollSrfでは平面にしてくれないんです。まあそれは当然と言えば当然ですが。
一発で2次元データにするのは無理ですが、2度ぐらい手間をかければかなり近い曲線に変換出来ます。色々やっているとちょっとずつ進歩します。