2024年3月7日木曜日

さよならアルト。そしてルノー・トゥインゴ

新車で買って9年近く乗ったスズキアルト。今日でお別れです。9年間ありがとう。

とにかく故障しなくて燃費がいい、維持費が異様に安い良い車でした。一番安い部類の車なのに日本車の信頼性をここまで体現した、言ってみれば最低時給なのに真摯な態度で仕事をサボらずきちんとこなす日本人のクソ真面目さを彷彿とさせる姿には正直頭が下がります。

メタリック塗装は洗ってはいけない、ワックスがけなど絶対にやるなという都市伝説を信じて一度たりとも洗車もワックスがけもしなかったのが理由かどうかわかりませんが、外観も実にきれいです。あと5年ぐらいは余裕で乗れたと思います。壊れたのはリクライニングのレバーが割れた程度で、エンジンや駆動系の故障は一度もありませんでした。タイヤは一度交換して、ワイパーゴムを2,3度交換したぐらいでしょうか。ずっとメンテナンスパックに入っていてディーラーに6ヶ月点検をずっと出していたので何か他に部品の交換があったか、よく覚えていません。エアコンのガス補充ぐらいはしたような気もします。オイル交換はメンテナンスパックに含まれていたので定期的なオイル交換はされていたはずです。

走行距離は55000kmですから、実際のところまだまだこれからというところでしょう。

アルトのすごかったのは後部座席の広さ。大人が余裕で足を組めるこの広さですよ。トゥインゴの後部座席はマジかよ?という狭さと圧迫感です。


本日納車となったルノー・トゥインゴ。アルトと似たような色ですが、自分としてはこの色以外は要らないという一択。残念ながらこの色でMTはもう在庫がなかったです。
フロントから見るとカバみたいな可愛らしさです。


リアから見るとフェンダーの張り出しがかっこいい精悍な雰囲気です。
リアハッチの一枚ガラスが下の方まで入り込んでいるので踏ん張っている感が良いのです。
実際、リアにエンジンが乗っているので後ろに力がこもる「ドスコイ」そのものなのです。
ナンバーの32-97は指定ではなく陸運局が適当に発行した番号です。ちなみに32-98だとMiniクーパーのオーナーが好んで取る番号です。


どうしても見たかったのがリアの荷室の下にあるエンジン。


リアエンジンだからこの車を買ったのです。FFだったらアルトのマイルドハイブリッドを買っていたでしょう。


車軸に定規を置いて見ると(赤い矢印)、エンジンの半分くらいは、いやほとんど車軸よりも前にあるのでやっぱこれリアエンジンと言うよりもミッドシップに近いです。
ミッドレンジっぽいリアエンジンでリアドライブとなると

スポーツカーか? いや違う、5ドアだ
ホットハッチか? いや違う、買い物車だ。ぶっちゃけ言うとヨーロッパの安車。


タイヤは生産の都合でグッドリッチかミシュランがランダムにつくらしいのだけど、この車はミシュランついていたので当たりみたいです。

Twingo Parisという名前でフランスのエスプリが漂う一台。でもスロヴェニア製なのですけどね、、、。

何はともあれ、おそらく私の人生でこれが最後の純粋な内燃機関車になると思います。今後10年で時代は変わって「今どきエンジン車なんてほとんど選択はないですよ?」ぐらいになっているかもしれません。確かフイルムは2000年が一番現像が多かったと聞いたことがありますが、それから10年たたない2009年にオリンパスE-P1が発売された時にはもうフィルムカメラを使っている人はほとんど居なかったです。10年でフィルムカメラが無くなったので次の10年でエンジン車が消えている可能性はあると思います。

「黒電話を使っていた」「フィルムカメラを使っていた」「モノクロフィルムの現像と焼付をしていた」「エンジン車に乗っていた」そういう面倒くさいことを普通にやって、時代の大変化を自分で体験できたのは稀有なことなことだと思います。良い時代に生きたのかもしれません。