2016年11月14日月曜日
ハンドクリッカー試作の続き
夏頃にやって、忙しかったりしてなかなか先に進まないハンドクリッカーの試作ですが、先日多治見の陶器屋さんがいらして、試作品を見てこれが欲しいと仰るので作る事になりました。つまり売れてしまいました。ウチの配偶者の実家がその昔、多治見のあたりでタイル工場を経営していて、今回いらした陶器屋さんはそのすぐ近く(隣町ぐらい)なのです。今回そういうのは偶然なのですが、瀬戸-多治見あたりは今でも製陶業が多い場所です。配偶者の実家がタイルを作っていた頃は今よりもずっと盛んで、東濃鉄道笠原線という陶器を運ぶ鉄道が敷かれていたぐらいです(リンク、リンクその2)。その鉄道は1978年に廃線、配偶者実家の工場が廃業したのも、そのあたりかと思われます。時代の流れというのは厳しいものです。
材料を揃えるのに、これがなかなか時間がかかり、加工もなかなか面倒くさいというね。たくさん入れば、加工もすべて外注してしまえますが、今回1台ですし、なかなか予算も厳しいのでそうも行きません。自分で加工します。いつもの通り、溶接はプロにお願いします。
陶器屋さんがこういうものを一体何に使うのか?と思いましたけど、陶器に柄をつけるときに、柄を印刷した和紙を貼りつけて模様をつけるらしいのです。その和紙を打ち抜くときに使うものだと、配偶者が言っていました。
もちろん、量が多い場合は油圧クリッカーでの打ち抜きを依頼するのですが、少量の場合はそれが面倒なので、自分のところでやってしまえば手間がない、というものらしいです。
世の中には自分の知らない世界があるものです。打ち抜きというのは、革業界だけではないのだなぁと、そういうことを知ったのでした。
今週中に仕上げて、納品がてら配偶者のお父さんのお墓がある多治見に墓参りに行こうかと、そんな感じです。