2016年11月21日月曜日

金がかかっていないのに見応えのあるビデオ

「金をかければ良いものが出来るわけではない」、こんな言葉を聞いたことがありますが、この言葉は決して「金をかけなくても良いものが出来る」という事を言っているわけではないです。大概の場合、金をかけなければそれなりのものしか出来ない場合が多いです。

Amazonプライムに入っているので、プライムビデオが無料で見られますが、その中に、あきらかに制作費がかかっていないのに実に見応えのあるビデオがあったりするのです。テレビ東京製作の深夜ドラマが多いのですけど、大したものだと思います。

しかし、そんなどころではない、もう桁が違うぐらい制作費がかかっていないのに、さらに見応えがあるようなビデオに当たったりします。今回はこれ



タイトルは上の通りで、全国秘境駅ファイル



まわりに民家が全く無いどころか、そこに通じるまともな道さえも存在しない駅。「なんで、こんな辺鄙な場所に駅が・・・」。存在自体が不思議な「秘境駅」の魅力にとりつかれた牛山隆信が監修し、お送りするシリーズ、ご期待ください! TM and (c)2016 Turner Japan K.K. A Time Warner Company. All Rights Reserved.
このビデオはすごいです。ナレーターと秘境駅訪問家という一般人の鉄オタらしき方(牛山さん)が解説をするだけのもので、恐ろしく制作費がかかっていないであろうと思われるものです。それでいて実に見応えがあるのです(面白いかどうかは見る人次第ですが)。
 ビデオカメラも恐らくホームビデオ程度のもので撮影しているのではないかと、想像したりもします。というのは、ワイド側で撮った部分は映像が思い切り樽型に歪んでるのです。プロ用のビデオ機材は広角で果たしてこんなに歪むものなのか?(詳しくないので何とも言えませんが)。

これは実際のところ、一本作るのにどれぐらいの制作費がかかっているのだろうか?もしかしてカメラマン一人(もしくは+助手1人ぐらい)が現地まで往復する旅費が一番高い経費なのではないのか?とか、まあまったく事情がわからない外野が想像を巡らせたりしながら、こんな不思議な鉄道駅が日本には存在するのかと感心しながら、ビデオを見るのは、実に興味深いものです。

こういうのはやはり写真と文章だけでは、その秘境度を充分に伝えきれないので、その雰囲気が伝わってくるのはやはり映像の強みだと思います。たまに近隣住民のインタビューがあるのですが、日本語で話しているのはわかるのですが、訛りが違いすぎて字幕つけてくれないと言っていることがよくわからない、そんな長閑な感じがまた何とも言えないです。

いやぁ、これは実に素晴らしい。鉄道にこれと言って深い思い入れがない(つまり鉄オタではない)私が見てもかなり面白いです。アマゾンプライム会員の方で、見たことがない方は、一度ご覧になることをおすすめいたします。

金をかけずに見応えのあるコンテンツを作るというのは、一種の天才だと思います。