2019年12月10日火曜日

八角クレイパイプの製作

以前作ったクレイパイプよりもカッコいいものを作りたい。ちょっとやってみるか。
せっかくクレイパイプを作るのですから、ブライヤーでは作れない形状を作ってみたいと思います。
まず煙が真っ直ぐ流れやすい八角形のチャンバー、となると外側の形状も八角形で、ホーン型。

角型のチャンバー形状の味は丸いものに比べて良い気がするのだが、そういう事はありうるだろうか?と海外のパイプスモーキングサイトで質問してみたら、葉巻だと葉の種類は同じでも四角形状の葉巻のほうが味がいい場合があるのでパイプでもあり得るだろう、という返事が帰ってきました。
 おそらく煙がチャンバー内部で乱気流を起こしにくく、口元まで真っ直ぐな流れを描くからではないかと思います。



描いてみるとこんな感じですね。
トップは八角形の角があるけど、吸口に向かってなだらかに丸くなっていく、そんな形状です。途中に簡単な装飾を付けて見た目が多少退屈しない、まあそういうものです。


チャンバーも弧を描いた形状にしますので、上の図のようにきちんと所定の位置にハマるようにガイドを付けてやります。


いきなり型をプリントしても大きすぎたとか小さすぎたとかありますので、先に一度出来上がりのパイプのモックアップをプリントしてみます。大きさ的にはいいんじゃないかな。


もう粘土を突っ込んで使っているので汚いのですが、これが粘土型。


素焼きをして出来上がり。


少々チャンバーの壁が厚いですが、八角形だと厚めに作らないとうまく行かないのです。丸だと薄くても平気です。理由はわかりません。


陶土というのは乾燥で縮んで、焼成で更に縮みます。長さなんか10mmぐらい縮んでおります。この陶土はデータだと14%ぐらい縮むとありますので、本当に一回り小ぶりになります。

それでもチャンバー内径19mm確保しているので、こぶりなパイプという感じでしょうか。

煙道に急激な角がなく、煙が途中で乱気流を起こさず割と真っ直ぐ口に届くこの形状の味はなかなか悪くないです。