2019年12月23日月曜日

Rhino6 シングルサーフェスで描くのは一つの芸だと思う

 またRhinoネタですみませんけど、シングルサーフェスで複雑な形状を描くのは日本人のライノ使いだけだと思います。Youtube見ていても海外のモデラーは力技で描いているのがほとんどです。
 これは一種の芸だと言っても間違いないと思います。

 私も及ばずながらシングルサーフェスで描いてみたいと思います。
 今回はこれ。日本で一番上手いと言われるライノ使いである成島様のブログから。


 リング全体を無理やり全体をシングルサーフェスで描くという事をやってみたいと思います。

本文中にある
「これを斜めにして、長方形にトリムして丸めれば、、リングの表側の部分だけなら、シングルサーフェスで作ることが出来るという次第である。」リング全体をシングルサーフェスで作るには、上級バージョンのEVANCE GRANDE MAESTROが必要になるが、もし、それを使わないで出来るならやってみて、ぜひ、方法をご教授いただきたい。



要するに上の画像だ。斜めにしてトリムすると、見かけは長方形になるけどそれはコントロールポイントは元のままで、これを何をどうしようが全体をシングルサーフェスに加工は無理。

この方法で描けないとなると、別のアプローチをするしかない。

たぶんライノユーザーなら誰でも知っているけど、きっと誰も使ったことがない「こんなの一体何の目的に使うのだろうか?」というコマンドを使う。私も今回はじめて使った。


ヒントはこのグループのどこかにあるコマンドだ。

そんなことで私はメチャメチャ無理やりなことをやって、こんなものを作った。


シングルサーフェスの斜め格子状を持つオブジェクト。これさえ作ってしまえばリング状に丸めるだけ。


U=999 V=306、次数各3というほぼ最大限の数値のコントロールポイントを持つシングルサーフェス。

これを丸めると


表面だけではなく、全体がシングルサーフェス、一枚もののリングが描けた。
表裏各1枚をjoinしてシングルに見せかけたものではなく、まるっきりの1枚もの。


表側は強烈なコントロールポイント数。


裏は形状を保つ程度ですから、コントロールポイントは殆どありません。
しつこいですけど、表裏貼り合わせではないです。


全体を選択すると、closed surfaceと表示される。要するに一枚物。


拡大すると少々荒いけど、縦格子状にコントロールポイントが走っているものを無理やり斜めに凹凸をつけるので、まあこのぐらいが素のライノでは限界なのではないかと思います。


描き方の一部はこちら。肝心な斜め格子状のシングルサーフェスの描き方は、、、そんなの自分で考えてくれよ(笑)。俺も自分の頭で考えたんだから。

Rhino6用のファイルは下に置いとくよ(zip圧縮)。
http://aki-asahi.com/xxx/rgZE0II5u3s.zip


成島様が通常描けないと仰っていたものが、とりあえず描けました。芸は一つ進歩しました。