養女が学校で生徒会のクラス代議員をやってるんですけど(というかなぜそんなものを立候補までしてまでやりたがるのか私にはさっぱりわからないのですが、まあそれはよしとして)、5月31日に球技大会があるので、それの応援旗とクラス全員分40本の鉢巻きを作ってくるという役割が回ってきました。
文化祭やら体育大会などそういうイベントを盛り上げてやるのが校風らしく、球技大会ぐらいで鉢巻きと応援旗を作るのかよ、という、体育大会や文化祭になったら更に面倒な事が持ち込まれそうで頭が痛いです。
鉢巻き40本を作ってくると言っても、布を渡されるだけで、指定寸法に自分でカットして縫製してくるというものです。5月31日に球技大会があるのはいいのですが、その前に中間テストが一週間あるので、その試験勉強を含めて二週間ぐらい時間が取られてしまうので、そんなものを作っている時間など実際のところほとんどないのです。更に今時家にミシンがある家の方が少ないでしょう。ミシンが家にない人は、学校にあるのでそれを使うようにということですが、ミシンを使ったことがない人間がそんなこと簡単に出来るわけがありません。
じゃあどうするかというと、うちの場合は親がやる、そういうことになります。簡単に請け負ってくるのは良いけど、誰が尻ぬぐいをするのかということは余り考えていません。仕方がないですね。
縫い代寸法を考慮したサイズでカットして、アイロンをかけて、縫製をして、縫い目が隠れるように裏返して更にアイロンをかけて仕上げる。結構な手間ですよ。
仕事場にあるミシンは薄い布を縫うようなセッティングをしていないので、細い針を用意して、上糸下糸のテンションを緩めてという面倒なことをして縫うのですな。革に比べて薄い布は信じられないぐらい糸のテンションを低くしてやらないと綺麗に縫えません。そういえばイタリアの革製品は大体どれもこれも糸がダラダラで、ピシッと糸が締まっている縫製というものを見たことがありませんけど、あれはどうしてなのでしょうか。縫製の糸締まりを異様に重視するのはもしかしたら日本人ぐらいなのかも知れません。
しかしながら細い針は糸穴が小さいので、糸がなかなか通らないのでイライラします。慣れないことをやるのはなかなか大変です。
やっと縫い終わって、更にアイロンがけがあります。
1本150円ぐらいはもらわないと労力に合わないぞ、と思いますが、誰も請求できる相手はいません。
これは、秋の体育大会でも使うんだよな?一回こっきりで捨てられて、体育大会前にもう一度作れと言われたら、こっちも怒るよ?
それで、養女は何に出るのか?と聞いたら、これが聞いて驚くな、何となわとびだ(笑)。なわとびは球技ではないだろうと思いますが、今時は球技が不得手な生徒のためにそういうものまで用意されているらしいです。インドネシアの学校は基本的に体育なんて授業がありませんので、球技なんてバレーボールやらバスケットボールとかなどの球技なんてやったことがないのです。その点、日本の学校は小学校のドッヂボールから始まってバレーボール、バスケットボール、サッカーなど一通りやらせて実にバランスが取れていて、大変よろしいと思います。そういう私は、体育は好きではありませんでしたので、大学に入ってまだ体育の授業をやると聞いて、何という馬鹿馬鹿しいことだと、そんなものに出ずじまいで、終いには学校にも行かなくなってしまったのでしたとさ。